胡 建明 著  ― 中国宋代禅林高僧墨蹟の研究 ―
善光寺留学僧育英会の第12回生である、胡建明先生が長年の研究の成果として「中国宋代禅林高僧墨蹟の研究」と題し、春秋社より本を出版されました.。

中 国 宋 代 禅 林 高 僧 墨 蹟 の 研 究


 2007年11月20日 第1刷

 定価(本体15000円+税)
 著者© 胡建明
 発行者 神田明
 発行所 株式会社春秋社
 〒101-O021東京都千代田区外神田2-18-6
 電話(03)3255-9611 (営業) (03)3255-9614 (編集)
 http=//www.shunjusha.cojp/

国宝、重要文化財を含む100点以上の墨跡図版を掲載。



序文(祝辞)
 ・南澤 道人 (元大本山永平寺監院・札幌中央寺堂頭)
 ・小林 貢人 (東京中野成願寺住職・小笹会理事長)
 ・海老根 聰郎 (東京藝術大学名誉教授)
 ・稲村 雲洞 (毎日書道会最高顧問・奎星会名誉会長)
 



禅宗墨蹟の画期的な総合研究!

       日本の精神文化に多大な影響を与えた、
       禅宗高僧の墨蹟を
       多角的に研究し、その内容・意義・芸術性に
       新たな価値を見出す。

 国宝、重要文化財を含む100点以上の墨跡図版を掲載。



胡 建明 著『中国宋代禅林高僧墨蹟の研究』〜 目次 〜
緒論 

第一章 北宋中、末期(1063―1127)の禅宗高僧墨蹟について
 第一節 序言
 第二節 参寥道潜の墨蹟「与淑通教授道友」  
   (一)道潜の事跡及び蘇軾との往来について
   (二)道潜の尺牘「与淑通教授道友」に関する考察  
 第三節 圜悟克勤禅師の墨蹟に関する考察
   (一)圜悟克勤禅師の事跡について
   (二)圜悟克勤の著作『碧巌録』 
   (三)圜悟克勤と張商英等の士大夫との交流 
   (四)圜悟克勤の墨蹟並びに茶道との因縁関係について 
     1、国宝「与虎丘紹隆印可状」(流れ圜悟)に関して 
     2、圜悟墨蹟「与密印禅師尺牘」を論じて 
     3、一休から珠光への「圜悟墨蹟」とその真偽について 
 第四節 結び 

第二章 南宋初期(1127―1189)禅宗高僧墨蹟の考察  
 第一節 序言 
 第二節 大慧宗杲禅師の諸墨蹟に関して 
   (一)大慧宗杲の事跡 
   (二)大慧と文人士大夫との往来について 
     1、張九成との親交 
     2、大慧禅とその他の外護者たち 
   (三)大慧宗杲の数々の墨蹟について 
     1、国宝「与無相居士尺牘」と「与無相居士像賛」の考察 
     2、国宝「与演教堂頭法属禅師尺牘」
     3、衡陽流謫時期の大慧墨蹟 
     4、「与性禅姪書」 
     5、「与万寿才長老書」 
     6、「大慧法語」 
 第三節 密庵咸傑禅師の墨蹟 
   (一)事跡の大略 
   (二)墨蹟「法語」及び日本茶道との因縁 
 第四節 拙庵徳光禅師の墨蹟 
   (一)事跡の大略 
   (二)拙庵徳光の墨蹟について 
     1、「朱衣半身達磨像賛」と禅宗の東漸との関連 
     2、「与正瑛偈頌」墨蹟について 
     3、拙庵徳光と范成大の「書贈佛照禅師詩碑」 
 第五節 結び 


第三章 南宋中、末期(1189―1279)禅宗高僧の墨蹟
 第一節 序言 
 第二節 天童如浄禅師の墨蹟 
   (一)如浄と道元 
   (二)如浄の墨蹟―「頂相自書賛語」と「与道元嗣書」について 
 第三節 無準師範禅師の墨蹟 
   (一)無準師範と日本禅宗 
   (二)無準師範の諸墨蹟について 
     1、「頂相自賛」 
     2、大字額、牌字の種々 
     3、墨蹟「与圓尓印可状」と「与能侍者印可状」 
     4、墨蹟「山門勧縁疏」について 
     5、尺牘墨蹟の数々 
     6、「布袋図」、「達磨図」など五幅の画賛について 
   (三)無準の弟子―兀庵普寧と無学祖元の渡来について 
     1、兀庵普寧に関して 
     2、無学祖元に関して 


 第四節 虚堂智愚禅師の墨蹟 
   (一)事跡の大略 
   (二)虚堂智愚禅師墨蹟の数々 
     1、京都妙心寺と大徳寺に所蔵する「自賛頂相」墨蹟 
     2、壮年時代に書いた黄庭堅風の「虎丘十詠」及び元、明禅僧の跋文二種 
     3、「述懐偈語」と日本茶道との因縁 
     4、詩偈墨蹟「景酉至節偈」と「就明書懐偈」 
     5、「和韻前佛隴無極法兄和尚偈頌二首」墨蹟 
     6、古希の墨蹟「送行偈」と最晩年の墨蹟「送僧偈」について 
     7、大字墨蹟「凌霄」 

第五節 結び 第四章 宋代禅宗高僧墨蹟の特徴と風格
 
 第一節 宋代禅宗高僧墨蹟の伝来について 
   (一)伝来の原因 
     1、中世日本の政治体制 
     2、海上貿易の活発化 
     3、中世日本社会における南宋文化と禅林芸術への憧れ 
     4、入宋留学僧と日本の宗教改革 
     5、五山禅林制度の踏襲と五山文化の繁栄 
     6、南宋末期の社会不安及び禅宗高僧の渡来 
 第二節 宋代禅宗高僧墨蹟と宋代書法との淵源について 
   (一)蘇、黄、米などの書家が禅僧墨蹟に与えた影響 
   (二)禅宗思想は蘇、黄、米などの書法芸術への浸染 
     1、蘇軾書法理論と禅宗思想との関連 
     2、黄庭堅書法理論と禅宗思想との関連 
     3、米?書法理論と禅宗思想との関連 
 第三節 禅宗墨蹟と禅意との関連 
   (一)禅宗墨蹟の美について 
     1、条幅形式の作品の出現 
     2、墨蹟における印記の使用について 
     3、稀少な大字墨蹟について 
 第四節 結び 

第五章 宋代禅宗墨蹟が日本文化史上に与えた影響とその位置づけ
 第一節 禅宗墨蹟の流れとその系譜 
   (一)「禅宗墨蹟」の形成について 
   (二)「禅宗墨蹟」の系譜について 
 第二節 宋代禅宗墨蹟における日本禅宗と茶道の位置づけ 
   (一)禅宗墨蹟の果たした日本禅宗の形成と発展への役割について 
   (二)禅宗墨蹟における日本茶道文化史上の位置づけ 
 第三節 禅宗墨蹟が中世日本の精神文化と美意識に与えた影響について 
   (一)「和」という哲学と美学 
   (二)「敬」という道徳的な行為と規範 
   (三)「清」という人生観と価値観 
   (四)「寂」という人生意趣と生命原理の実現 
 第四節 結び



胡 建明
(こ けんめい)


 1965年    中国上海市に生まれる。  1996年 駒澤大学仏教学部禅学科卒業。
 2000年    東京学芸大学大学院教育研究科美術教育専攻修士課程修了。
          ドイツ・ハイデルベルク大学、東京大学、東京芸術大学等の大学院を経て、
          南京芸術学院大学院博士課程卒業。文学博士。
 200?年         中国人民大学哲学院大学院博士課程卒業。哲学博士

主要論文
 ・「清涼澄観の華厳教判一禅思想への受容に注目して」 (東隆眞博士古稀記念論集 『禅の真理と実践』 所収、春秋社、2005年10月)
 ・「初期日本曹洞宗における頂相の研究一道元から紹瑾までを中心として」 (『鹿島美術研究年報 第十九号』 所収、2002年11月)
 ・「墨蹟『流れ圓悟』に関する一考察」 (相川鐵崖古稀記念 『書学論文集』 所収、木耳社、2007年9月)
 ・「北宋詩僧道潜尺牘論考」(中国語)(『中国書法』 所収2005年7月)
 ・「拙庵徳光禅師墨蹟論考」(中国語)(『書法』 所収2005年7月)
 他多数。

主な研究領域は中国哲学、禅宗美術史。

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