成寿一覧表

留学僧育英会の方向性について

善光寺住職 黒田 博志

  留学僧育英会の事業は、法灯の国際化をめざした当山二世大圓武志大和尚の発願に始まります。
  仏教興隆、ひいては世界平和に貢献したいという理念から設立以来実に二十一年。ひとときも滯ることなく今日まで続いて参りました。毎食ごと、オカズ一口分だけ、減らしてご協力くださいとの呼びかけに応じていただいた、ご檀信徒とご賛同くださる多くの方々の尊いご浄財により、支えられ、成り立って参りました。
  これまで、国内外に派遣され、受け入れられた留学僧も既に二十一ヶ国、一一二名にものぼっております。
  国境を越え、宗教、宗派を問わない、この人材育成のため、育英事業は、横浜善光寺の支柱となり、いづれの時代にも、限りなく継承され、継続されることこそが、初代理事長大圓武志大和尚の遺志として承知しております。
  しかし、昨年末理事長の突然の遷化は留学僧派遣環境が引き継がれないままの事態において発生し、まこと事情が一変してしまいました。
  以来、事業環境の整備を急いでおりましたが、本年の留学僧募集には、時間的に間に合わず、関係者協議の上、十全を期す意味からもいま少し準備が必要と判断いたしました。
  この事情は育英会理事、役員各位の、ご理解、ご諒解のもと、三年を超えぬ時期には、是非とも実現出来ますよう努力するとともに仏さまに祈念し、縋って参ります。
  育英事業を推進するためには、資金的にも、いま少し余裕が必要です。決して一銭一草も無駄にはできません。どうぞ事情、慮り、今後ともに続けてご協力、ご浄財賜りますよう謹んでお願い申し上げ、とりあえず、育英会の状況報告と方向確認を申し上げます。

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