成寿一覧表

成寿 第41号 ■特集 〈開山忌〉
開山忌 並 育英会報恩供養 第24回育英会辞令交付式
法要・式典・ご挨拶・メッセージ

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  開山楳庵白純大和尚の三十三回忌法要並びに「横浜善光寺留学僧育英会」の第24回辞令交付式が平成23年2月11日午後2時から執り行われました。 釈迦殿には関係のこ寺院様、檀信徒総代、親類縁者をはじめゆかりの方々が集い、ご開山のこ遺徳を偲ぶと共に、先代の大圓武志大和尚が心血を注いだ育英事業の継続発展を喜びました。

 育英会の平成23年度採用者は、
  ポーランドのアダム・ミソキュビナ大学大学院日本学科修士課程のウカシュ法純シュプナル氏(29歳、男性)、 ドイツのハイデルベルグ大学日本学部のエッカーター・トビアス氏(26歳、男性)、中国の中国人民大学哲学科博士課程の史経鵬氏(26歳、男性)、日本の樋口星覚氏(29歳、男性)の四人に決まり、理事長の黒田博志住職から辞令と育英金、記念品が授与されました。

 開山楳庵白純大和尚の三十三回忌は、本寺光真寺のご住職、黒田俊雄老師の導師により厳修されました。 引き続き育英生の辞令交付式が行われ、安藤嘉則理事が「優秀な方が応募され、選考は例年になく困難だったが理事長の英断で四人を採用した」と選定経過を報告されました。
 育英生は、ウカシュ法純シュプナル氏が駒沢大学博士課程へ。エッカーター・トビアス氏は京都の黄檗山萬福寺で修行。史経鵬氏は武蔵野大学の交流協定留学生として留学。樋口星覚氏は米国のニューヨーク禅センターで修行します。

 式典終了後、黒田俊雄老師は「先代の大圓武志大和尚が心血を注いだ育英事業の志を博志住職が引き継ぎ、今年は四人もの育英生に辞令を交付することは仏道興隆のために尊いこととお祝いし、感謝を申し上げる。 泉下で武志大和尚も喜んでいると思う」とご挨拶されました。
 博志住職は「昨年11月に先代の七回忌と私の晋山式を無事勤めることができた」と感謝の言葉を述べ、「開山様が亡くなったのは私が三歳の時で、葬儀の時、中耳炎で大泣きしたことしか覚えていない。 大雪だったと先代に聞いている。先代が亡くなった時も雪が降った。 今日も大雪に見舞われ、何か不思議なご縁を感じる」と感慨深く振り返りました。
 また、育英会について「初代理事長である先代の心を心として日々精進していきたい」と決意を新たにすると同時に、「先代に何回も言われたことは、人のために尽くせということだ。尽くして尽くして尽くし抜け、と言われたことが少しわかってきたような気がする」と述べ、師であり父である先代・武志大和尚の遺訓を胸に刻んで歩んでゆく覚悟を力強く表明しました。


特集 育英会辞令交付 (第23回育英生)
平成22年度第23回採用育英生【全2名】〉
  名前 (よみがな) /国籍/年齢/派遣先
1 伊藤康心 (いとうこうしん) / 日本/36歳/タイ・ワットパクナム
2 トラン・クォック・フォン / ベトナム/28歳/日本

平成23年度第24回採用育英生【全4名】>
1 ウカシュ・法純・シュプナル / ポーランド / 29歳 / 駒大博士課程修学
2 エッカーター・トビアス / ドイツ / 26歳 / 京都萬福寺
3 史経鵬 (シケイ ホウ) / 中国 / 26歳 / 武蔵野大学
4 樋口星覚 (ヒグチ セイガク) / 日本 / 29歳 / ニューヨーク禅センター


【育英会ニュース】
藤田一照老師テレビに出演
 毎月第四日曜日、夕方三時からの坐禅会にてご指導を頂いていた藤田一照老師(第九期育英生)がNHKの「こころの時代」(平成22年7月7日放送)に登場。
 在家の御出身で出家されたご縁。 幼少期より感じていた不思議な感覚から坐禅との出会い。日本とアメリカで修行をされた経験などをお話されました。その中で善光寺での坐禅会の様子が具さに放映されました。

 NHKの{こころの時代」の影響力は大きく藤田老師の独特の指導方法や善光寺との関係などが紹介されたことから、数多くの視聴者の 方々より問い合わせが寄せられました。
 現在藤田老師はアメリカ・サンフランシスコの曹洞宗国際センター所長に就任され、アメリカで大活躍。 従って老師による坐禅会の指導はしばらく休止となります。
 しかしながら坐禅会自体は、住職指導のもと変わらずに行っておりますので、どうぞご参加下さい。

胡建明師哲学博士号取得
 平成22年7月9日に善光寺留学僧育英会の第11回留学僧であった胡建明師が善光寺へ上山しました。 胡師は中国人民大学博士課程に在籍していましたが、このたび中国華厳教学の大成者圭峰宗密の研究(「宗密思想の形成と発展」)で哲学博士の学位を取得されました。
 胡師は天童寺にて修行されて来日。駒澤大学・東京大学に学んで仏教学を学んだ後、東京芸術大学大学院、南京芸術学院大学院に在学され、すでに禅僧の墨跡の研究で文学博士を取得されています(『成寿」第37号で紹介)。
 胡師によると、善光寺育英会の留学僧として黒田武志老師に物心両面にわたって支えられたことに対する強い感謝の思いがあり、北京の中国人民大学での学位授与式には前回と同様、武志老師からいただいた赤いネクタイを着用して臨んだとのことです。そしてこのたびその学位記を持参して善光寺武志老師の御真前にて報告をされました。
 善光寺育英会もさまざまな困難を超えて再開されましたが、こうして育英会の留学僧が国際的に活躍されていることは喜ばしいことであり、ここにお知らせさせていただきます。(善光寺育英会理事安藤嘉則記)

トラン・クォツク・フォン師
 愛知学院大学大学院博士前期課程に在籍中の同師は平成23年2月、『大乗仏教における二諦思想の研究』と題した論文を提出、本育英会にも、そのコピーを持参し報告をされた。 師は現課程継続後に博士課程に進む予定。今後益々の精進を期待致します。

タイ国の僧侶来山
 去る6月5日、タイ国ワットパクナム寺院より来日されていた僧侶二名が来山されました。そしてタイ国の政治的不安定な状況から、訪タイが延期されていた育英生、伊藤康心師についての話などをされ、博志方丈も自らのタイでの修行を思い出すひと時を過ごしました。


四育英生からのお便り
◇現在、ワット・パクナム寺院にて修行中の第22回育英生の伊藤康心師からのお便りです。

盛夏
 バンコクは、日本よりも暑くないようですが、蒸し暑い日々を過ごしております。黒田様におかれましては、相変わらずお元気でご活躍のことと存じます。 さて、この度はワット・パクナムでの修行につきまして、ひとからならぬご尽力を賜り、私事ですが、釈尊の教えを原始の形で聞いてみたいという思いを成していただき、感謝の気持ちでいっぱいでございます。 まずは、朝夕のお経の勉強ということで、日々精進していこうと思っております。 また以前、善光寺様よりワット・パクナム文庫という図書が送られたようですが、図書室に散乱しており、ひどい汚れようであります。 こちらに日本人の平田潔さんという方がおられ、その方に相談すると、雨安居が明けると、タイ語のテストがあるということで、そのテストの後、片づけるということにいたしました。 チャイ先生を始め、平田さん、となりのオーストラリア人、インド人。同安居のタイ人の世話になりながら日々是好日とばかりに楽しく修行させていただいております。
 黒田様、ご家族の方々、善光寺の皆様、真野先生、関係各位の方々、皆様方のご支援とご協力のたまものと今さらながあら感謝せずにはおられません。 厚く御礼申し上げます。今後ともよろしくお願いします。
まずは、お礼とご報告をかねて挨拶まで。
ワット・パクナムにて


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