成寿一覧表

成寿 第41号 巻頭語
善光寺住職 黒田博志

 仏教を通して「仏法興隆、世界の安心、平和、幸福」に貢献したいという旗印のもと、成寿山善光寺は開創四十二周年、又、開創十五年を記念して設立した『善光寺海外留学僧派遣育英会』も寺檀一体の結晶として二十七年目を迎えるに至りました。これもひとえに大恩教主本師釈迦牟尼佛、高祖承陽大師、太祖常済大師、歴代祖師方の尊い御徳の至らしむるところ、そして、善光寺を護り仏道を行じてこられた数多くのご縁の方々のおかげでございます。師父は三つの理念を頭上に戴き一徹微動だに揺るぎもなく今日に至っております。

 一、祖師を通して釈尊に還る
 二、仏道を通して世界の安心、平和、幸福に寄与する
 三、利他の思想で発願利生

 師父遷化より六年、私もこの三つの理念を頭上に法燈を継承して参りました。いかんせん師父の突然の遷化は私をして久しく戸惑いの中にあり、唯々遠きを追いながら、師父の行いを観、志を追懐しながら日常の諸事に一所懸命尽くすのみでございます。
 精進の覚悟気概はありましても未熟は否めません。仕方ありません。時間をかけ少しずつ積み上げて参ります。師父の口癖「すべて仏さまにお任せしなさい」
 この言葉を心に仏さまと会話する毎日です。

 山高月上遅 (山高うして月の上ること遅し)

 一歩ずつ、一歩ずつ仏さまに導かれ、多くのご縁の方々に護られ、支えられて今日の私があります。奇しくも三十八年前の同月同日に師父も晋山式を勤めております。仏さまに導かれ、多くの御寺院さまに助けられ、檀信徒の皆さまに護られながら晋山結制も無事圓成することができました。まことにありがとうございました。私は、まだまだ若輩でございます。今後ともご指導ご鞭撻の程何卒よろしくお願い申し上げます。

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