成寿一覧表

成寿 第42号 〈ニュース・アラカルト〉

●●●●●●●●●●●●●●●●●
■一斉法要のご報告
平成23年】
3月19日 春彼岸法会 法話 善光寺住職
 3月11日に発生した未曾有の大惨事、東日本大震災、福島第一原子力発電所事故。その後の計画停電などから、一斉法要の中止も検討されましたが、共に祈ることの出来る場、お寺として予定通り開催致しました。
 電車の間引き運転やガソリン不足。遠方には出ない、出る気になれないなど自粛ムード広がる中ではありましたが、午前・午後とも200名を超す方々がお参りにお越しくださいました。
 お彼岸のご供養、ご先祖さまへのご供養の前に東日本大震災で犠牲となった方々のご冥福と被災された方々に一日も早く復興への道筋が見えますように祈り、読経が営まれました。

6月24・25日 盂蘭盆施食法会 法話 善光寺住職
 善光寺住職より 盂蘭盆供養と施食会の由来についてのお話を頂き、二日間にわたり大勢の僧侶によるご供養が営まれました。

9月21日 秋彼岸法会 法話 善光寺住職
 「今年は、自然の恐ろしさをこれでもかと思い知らされるような一年であったと思います。(東日本大震災・台風12号の被害、紀伊半島豪雨災害……)自然に対して人間の小ささ・無力さ。でもだからこそ人間はつながりを求め助け合って生きていける」
 そんな一年最後の一斉法要は台風15号の直撃の影響を受ける事となりました。夕方に風雨のピークを迎えるとの気象情報により予定を繰り上げて短縮して執り行われました。

【平成24年】
1月9日 新年祈祷会

 善光寺の事務室長菊地光道師が、先代方丈さまもよくお話し下さった「人間万事塞翁馬」を中心にご法話くださりました。
 「禍福はあざなえる縄の如し」……福の神と貧乏神は兄弟・姉妹の関係で、切っても切れない間柄です。福も禍も私たちの心の持ちようによって決まるものです。どうぞ皆さまこの一年元気を出して過ごしましょう。と楽しいお諭しを下さいました。

 ご析捧後には東郷敏総代から一言。
 徒然草の一節、「若きにもよらず、強きにもよらず、思ひ懸けぬは死期なり。今日まで遁れ来にけるは、ありがたき不思議なり」(『徒然草』 137段)
 さらに「老いにつけ若きにつけ、思いがけぬは敵なりけり。今日までのがれきたるはありがたき不思議なり」と続けられ、ご自身が昨年末突然入院された事を明かされました。
 「不測の事態は突然にやってくる。幸いにしてまぬがれ、ここにあることが不思議です。今あらたに四方の諸々に、感謝報恩の誠を捧げ尽し供養したい。平素、口先だけのこの輩、追い詰められて改めて気づいております」と時に笑いも交えながらお話しを頂きました。

 続いて福引、今年の特賞は、誰の手に? 楽しい福引で笑顔の輪が広がりました。

2月3日 節分追儺法会
 ご法話は、黒田法正師(観音寺住職)に、ご自身の体験談をもとに僧侶として日ごろ感じておられることを中心にお話を頂きました。
 「今日お寺の門をくぐり、ここにご参詣の皆様すべてが仏さまですよ」と、優しく声をかけられ「私たちは時計の針。チクタクと動きまわっていても、見えない裏では仏さまが良くなるようにネジをまいてくれている。それに気がつくと肩の力が抜けるように生きやすくなります。仏に身を投げ入れることが大事」と。
 さらに、「『ありがとう』のひと言は幸せを掴む魔法の言葉。どんどん声にして言いましょう」とご法話下さいました。
 ご祈梼の後は恒例の豆まき。今年は、友綱部屋よりお相撲さんをお招きして、魁聖関ほか三名の力士によるダイナミックな豆まきが行われました。
 「福はうち!」この一年、皆さまに障りなく厄除け、招福、ご多幸をご祈念致しました。

●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
廣澤山大雄院 橋本恵一老師 晋山結制
 昨年11月14日、群馬県桐生市にある廣澤山大雄院の橋本恵一老師が、晋山結制の盛儀を執り行われました。大雄院は、善光寺本寺光真寺の長女敦子様が嫁がれたお寺で、多年に亘る境内の整備が一段落されこの度の盛儀となりました。
 当日はご縁の深い、元總持寺貫首、福井県御誕生寺住職・板橋興宗猊下を西堂(白槌師)にお迎えし、全国より大勢の随喜ご寺院様の見守る中、晴れやかに執り行われました。善光寺からは住職と院代が随喜させて頂きました。
 広い境内には本堂の他に三重塔や坐禅堂が建ち並んでいます。今夏の旅行に参拝を予定しております。是非ご一緒に参りましょう。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
加藤民子様 ご逝去
 住職のご母堂・倫子様の生母、加藤民子様が平成24年4月13日、世寿95歳でご逝去されました。
 民子様は、常在院第37世加藤照雄老師と昭和16年に結婚。寺門の興隆に陰ながら尽力され、照雄老師が大本山永平寺の単頭を務められお寺を留守にすることが多い中、お寺を護りお二人の子女を育てられました。次女である倫子様が善光寺先代方丈と結婚され、善光寺の創生期、忙しい時期にはいつもお手伝いに横浜までお越し頂きました。
 善光寺にお祀りしているお地蔵さまの赤い前掛けと帽子は民子様が長い間、自ら針を持って縫い、いつもきれいなものに交換して下さっていました。
 お戒名は「正法院佛心宏照禅尼」
 お葬儀は、常在院第38世加藤誠一老師が喪主となり、
 秉炬(ひんこ)師 久永寺 久我博宗老師
 奠茶(てんちゃ)師 松福寺 山崎恭仲老師
 奠湯(てんとう)師 円成寺 馬地良覚老師
各御老師により、執り行われました。
 心からご冥福をお祈り申し上げます。

 民子おばあちゃんに捧げます 東郷 敏
 お報せを頂き、何とも悔いています。祖(住職の祖父母の代)の位置でたったお一人存命であられた尊いご祖母様、おばあちゃん。天寿を全うされたとは申せ、悲しいことです。久しくお側に在ったご家族の辛さ淋しさは他人(ひと)にはわかりません。追慕する時、本当に親(ちか)しくして頂いていただけに残念至極でなりません。
 ご生前に今一度お訪ねし、過ぎた日の四方山話(よもやまばなし)に時を過ごせばよかったと悔いています。ほんとうにお優しいお方でしたから・…
 光真寺の嘉おばあちゃん、常在院の民子おばあちゃん。お顔や身体つき、動きまでよく似ておいででした。倫子お母さまは今でも親の子。いくつになっても母は唯一掛け替えの無い大事で尊い存在。再びご拝顔に浴することは叶いません。「生者必滅、会者定離」とはこのことでしょうか。
 照雄大和尚、ご祖母と私の出逢いは半世紀にもなります。永平寺の僧堂。過ぎた日が巡り巡って来ます。そこで倫子様が青春時代を過ごしておいででした。やがて強引な武志大和尚が割り込んでご結婚、お二人で未知の地に、お二人だけの横浜善光寺を開創。極貧に耐えながら隆盛にマッシグラ。
 草創期のころ、境内やあばら屋で黒田家の集団的子たち(お子様方)を追い回したり、遊ばせたり、みんなおばあちゃんの庇護のもとにありました。また、縁側では袈裟や衣の縫いどり、縫い合わせなど寸暇を借しんでの針仕事。働いて働いて、休むことのないおばあちゃんでした。
 いまにも其処に在りし日が、彷彿として参ります。経済的にもゆとりなく、むしろ砂を噛むような艱難、ご苦労の時代であったと思います。だのにいつもニコニコ。陰となりひたすら娘、孫たちのために支えておいででした。
 訪問するといつも「トーゴーシェンシェイー・倫子が……、ミチ子が……」と絶叫しておいででした。懐かしいです。おばあちゃんの存在がなければ、倫子様も今日の善光寺も今の博志住職の存在も無かった。善光寺に関わるすべての事象、いのちの根源、ご祖母さまおばあちゃんの御蔭です。
 樹木の繁茂も根のお陰。親の恩の重きこと天の極まりなきが如し。このご恩に報いるには少々の心掛けでは叶いません。遺して頂いた私たち、精一杯の感謝報恩のマコト、尽して尽しても尚足りぬ恩いでございます。
 民子おばあちゃん長いことお疲れさまでございました。どうぞ今より手と足を存分に仲ばし、ゆっくりゆっくり極楽浄土へとお運び下さい。
 今はキットみ仏に見守られ救われて照雄大和尚のもとに召されて逝かれることと思います。
 この天寿もご生前、耐えて忍んで尽されたあなたへの、み仏さまよりのご褒美。ただ唯、安らかに合掌です。


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
善光寺 掲示板
 大駐車場の前にある掲示板。毎月、山内行事の予定や禅語などの紹介を掲示しています。
 恒例の坐禅会や写経会、書道教室のご案内に加え、ちょっと目を引く言葉に日野公園墓地にお墓参りに見えた方々も足を止めて見ていかれます。


瑞心正念
 瑞心正念とは、「かたよらない心を正しく保って、心に諸悪を起こさないこと」です。
 お釈迦様は、好みを貴人に結び、親厚媟慢することを得ざれ。端心正念にして度を求むべし。(偉い人や身分の高い人と親しくし、それを誇り自慢してはいけない。かたよらない心を正しく保ち持って、悟りを求めなさい)とおっしやいました。
 「端心」は「端座」より生まれます。
 『姿勢を正しくし、呼吸を整え、心を正し調える。正しい姿から、正しい心が生れ、きちんと座れば心もきちんとなるものです。
 お釈迦様は「親厚媟慢」の心を戒め、そうゆう心を全て捨て去って、「端心」になりなさいと教えて下さいました。     合掌
和敬清寂
「和」とはなごみ合う心
「敬」とはうやまう心
「清」とはきよらかな心
「寂」とは動じない心


●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
東日本大震災 義援金の御礼
 善光寺でも「東日本大震災」の被災者支援・被災地復興に向けて義援金をお送りしようとの声が上がり、釈迦殿玄関に「義援金箱」を置いて、皆さまのご協力を呼びかけていました。
 設置して一年、皆さまから寄せられた”まこと”は、72,436円でした。趣旨を理解しご協力頂き、ありがとうございました。
 お寄せ頂きました義援金は、曹洞宗ボランティア会(SVA)が母体となって設立された「公益社団法人シャンティ国際ボランティア会」を通して現地に寄付させて頂きました。
 また、檀信徒の皆様よりお納め頂きました護持会費の一部を日本赤十字社を経て義援金としてお送りさせて頂きました事を併せてご報告申し上げます。