成寿一覧表

成寿 第42号 ■読み物


僧形文殊菩薩像 開眼

 平成23年5月28日 身代不動明王大祭。その良き日に新しい仏さまをお迎え致しました。僧形文殊菩薩像。僧侶の姿をされた文殊菩薩さま、坐禅堂の中心に坐られて我々を励まして下さる仏さまです。
 寺檀一体の修業道場として、住職始め若い僧侶が集う寺として、無事修行できますように、法を求める道に迷い無く精進できますようにと、ご安置申し上げました。
 開眼法要は本寺光真寺黒田俊雄老師を導師にお迎え致し、報恩の一炷を賜りました。


 


縁 起          善光寺住職 黒田 博志

 晋山式の前年(平成21年)に、東京の仏具店の翠雲堂さんから「先代さんから、ご生前にお預かりしていたものをお返ししたい」という趣旨の連絡がありました。
 間もなく横浜の支店長さんが社員の方と共に担ぎ込まれたのが、直径40センチ、長さ60センチの一本の丸太棒。支店長さんのご説明によると、インド原産の白檀の原木だということでした。
 堂内一杯にほのかな香りが漂う。これは希少の逸品。翠雲堂の社長さんが20年以上も前に先代から預けられ、「いつの日か、この丸太でご仏像を彫って頂きたい。それまでしばしの間……」ということで倉庫に眠っていたものだそうです。
 先代の存命中にこの原木の存在は聞かされておりませんでした。こんな尊いものをお運び下さった翠雲堂の社長さんに心より感謝感服。
 晋山式になくてはならない「僧形文殊菩薩像」を、その原木から見事に彫り出して頂き、お不動さまの大祭(同23年5月)に併せて、開眼の法要を尽すことが出来ました。
 この吉兆はきっと、師父が「博志しっかり坐禅しろよ」との示唆。「叱咤激励」の贈り物だと観じ入っております。
 長年原本をお預かり下さった翠雲堂さんには、厚く厚くお礼申し上げる次第です。

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