成寿一覧表

成寿 第43号 ■特集 〈開山忌〉
開山忌 並 第26回育英会辞令交付式

善光寺行事報告⇒









開山忌・辞令交付式

於釈迦殿

 善光寺の開山忌、 並びに第26回育英会辞令交付式が平成25年2月8日午後2時から釈迦殿で執り行われ、関係のご寺院、総代をはじめ檀信徒の方々が多数参列されました。
 新しく採用された育英生は、東洋大学大学院博士課程在籍の中国留学僧「向慧さん」(26)。中国河北省の出身で、北京の中国入民大学大学院仏教専攻博士課程に人学。今年、中国人民大学、東洋大学、韓国・金剛大学の三校による博士課程の共同育成プロジェクトに基づく交流協定留学生として来日し、現在、南北朝期の毘曇学派の研究を博士論文のテーマとして研究活動に取り組んでおられます。


 


黒田泰弘老師が開山忌法要の導師
 開山忌法要の導師は本寺の大田原市光真寺ご住職黒田泰弘老師にお勤めいただき、開山楳庵白純大和尚、二世中興大圓武志大和尚に供養の誠を捧げました。
 育英会辞令交付式に先だって、育英会理事の安藤嘉則老師が選定経過を報告。
 「向慧」さんは仏教学の中でも煩瑣で高度な理論の学問を学ばれており、中国での活躍を期待されている。中国人民大学は宗教研究の拠点となるところ。善光寺の育英会がこのような人材を応援していることを改めて申し上げたい」と紹介されました。


黒田博志住職から辞令交付
 黒田博志往職の導師により育英会報恩供養が営まれた後、向慧氏に育英会理事長の黒田住職から辞令、育英金、記念品が授与されました。
 式典後、光真寺の黒田泰弘往職が「昨年師の遷化を受けて 副住職の私が往職となり十二月に本葬並びに晋山式を勤めさせていただいた。まだ二ヶ月余りのほやほやの住職です」として 次のように挨拶されました。


投げた石は必ず波紋が永遠に広がる
 「この育英会には先代の大圓武志大和尚の宗祖を通して釈尊に還るという誓願があった私も本山永平寺修行の後に、アメリカやヨーロッパで坐禅をさせていただいた時に、一人が投げた石は必ず波紋が永遠に広がっていくものだということを強く思つた。前角博雄老師という方が誓願を持ってアメリカへ渡られ投げた石は、今やアメリカあるいはヨーロッパへと形を変えて広がり、脈々と伝わっている。
 前角老師は、宗教家として一番影響を受けたのは本師・楳庵白純大和尚であると常々話されていた。白純老師の利他の誓願が私を支えている原動力であり、私の宗教家として仰ぐところだとおつしゃっていたことが記億にある。本日その楳庵白純大和尚のお焼香をさせていただいた。その遺志を継いだ大圓武志大和尚が誓願をもつて作られた育英会をさらに博志方丈がしつかりと受け継いでいらつしやる。その波紋は消えることなく大きな力となり、必ずや世界平和の礎になると確信している」


世界平和に寄与する人を育てたい

 最後に挨拶に立った黒田往職は、「孝順心をもってて、少しでも開山さま、そして二世大圓武志大和尚さまに報恩感謝の誠を捧げて参ります」と決意を述べ、向慧氏に対して「この育英会は、先代往職が若い頃、インド・タイ・アメリカと修行させていただいたご縁を少しでも生かしたいと、大勢の方々のご支援をいただいて始めた会です。世界平和に寄与する人を育てたいというのが先代の願いでした。その心を汲み取り、日々精進していただくようお願いします」と激励した。


 


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