成寿一覧表

成寿第43号 巻頭語
善光寺住職 黒田博志

 『光陰は失よりも迅かなり 身命は露よりも脆し

 道元禅師は世の無常についてその「修証義」でこの様に説いておられます。
 師父亡きあと八年、晋山式より二年の歳月。
 以来私も法燈を掲げる大切さ、またそれを護持していく事の大変さを身を以て学ばさせて頂いております。白身は愚かで弱く、拙くて貧しいながらもなんとか支えられて務めて参りました。ありがとうございます。

 論語のなかに
 『述べて作らず 信じて古へを好む
と示されます。
 「大事なことは限りなく古道を信じ古道を好む、されば古い道が実は新しい道につながつていく」と諭します。私は、仏祖の大道、真理は普遍であることを信じて日々刻々、 示された道を唯々邁進したいと祈念しています。

 住職を拝命してから善光寺は「来者如帰」と発信させて頂いています。ご参詣の方々がひとときでもわが家に帰ったようなやすらぎを感じ、心を癒して頂けるなら私の使命もいささかなりとも尽くせたのではと思っています。

 また、今年より「善光寺講座」として、論語からのお話を月々開催致しております。善光寺の開基、ナリス創業者の村岡満義様は論語の教えを経営に活かされた大家です。
 論語と仏教を融合し大をなされたお方です。師父もまた開基の論語に傾倒し、坐禅と論語の精神を融合して参りました。これが今日善光寺の基となっています。
 活き活きとした仏教を展開させていつた師父大圓武志和尚。私白身もまた講座開設を以って後を踏み、論語を学習し自身の自己洞察力を高めて参ります。皆さまどうぞ奮ってご参加下さいませ。

 三十にして立ち 四十にして感わないためにさらに皆さまの力をお借りして善光寺の法燈を護って参りたいと思います。
 どうぞ四方の皆さま、一層のご教導、ご鞭撻賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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