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成寿 第43号 〈善光寺講座「論語からのお話」〉

 善光寺では月に一度「論語からのお話」と題して講座を開催しております。
 講師は東郷敏先生。参加費無料。どなたでもご参加頂けます。
 回を追うごとに参加人数も増えています。ご家族連れやお友達と来られる方も。
 楽しい講座です。お気軽にご参加下さい。


東郷 敏先生 略歴
 1937年 鹿児島県日置市生まれ。
 就職先である株式会社ナリス化粧品の創業者村岡満義氏(善光寺の開基)に薫陶を受ける。
 1961年 同社専務取締役に就任
 2002年 退社
 2004年より成寿山善光寺総代。大阪府高槻市在住 75歳


《今年後半の予定》
第7回  7月7日(日)・第8回 7月18日(日)・第9回  9月 8日(日)
第10回 10月14日(月)・第11回 11月10日(日)・第12回 12月  8日(日)

  各回午後3時から4時まで。 於善光寺客殿(釈迦殿一階)
※日時は行事の都合により変更になる場合があります。
 その場合は前の回やホームページで告知させて頂きます。


 「論語からのお話」について            善光寺院代 前平 武男

 昨今はテレビ、新聞、雑誌に頻繁に載せられる論語。関連本もたくさん発行されブームだと言う人もいます。社会現象だという人もいます。それは何故でしようか? 日本では飛鳥時代より1300年以来、文化の重要な役割を担ってきたのが漢字と諺(ことわざ)の文化でした。
 昨今は「電子頭脳(コンピユーター)」のお陰であらゆる場面で、考えたり、学んだり、計算したり、頭と心を遣う習慣が微くなりました。「容易さと楽さ」に引きずられ、大事な心の遣いかたまで喪失の危機に直面するような危惧が現れてきたと色々なところで報じられています。
 科学技術は日進月歩。しかし心と精神の文化は何千年も置き去りにされ、取り残されたままになってしまっています。孔子はズバリ、人間的成長は「温故知新=故きを温ね、新しきを知る」と喝破されています。遠く彼の時代である2500年も前の時代に諭されているのです。
 今の時代もタイムスリップしたかのように同じ事が言われています。
 論語は孔子一人が古き残したものではありません。当時の多くの人たちや弟子たちとの対話・問答によって夫々、人としての考え方の標準や基準を教え論し、私たち日常茶飯事の中に導き出しているのが、いわゆる論語学習の起原なのです。
 東郷先生はお話の中で。
 「私たちは生まれてこのかた等しく生かせていただいている存在なのですが、しかし、幸不幸必ずしも等しく与えられたり報われたりしていません。生きていることは平坦ではないのです。日々刻々、無常にもいろいろな問題や障害に遭遇し、『こんなはずではなかった』『どうすればいい。』 ハッと気づいた時はいつでも遅すぎています。
 人生一本筋なら唯歩いて行けば良い。しかし途中二本に分かれ、無数に分かれてくる。その時、さあどうするか? どちらに行くか? 止まるか左か右か判断に迷うところです。時に聖者の標準なり規準があれば照じて判断が容易になり救われます。いかにも論語は人のみちしるべなのです。」

と語りかけられます。
 是非、みなさまこの機会を捉え、故きを温ねてみませんか。
 過去と他人は変える事は出来ません。しかし自分と未来は変えていく事が可能です。この会がきっかけになればと切に思います。
 笑いのうちにアッという間に一時間が過ぎていきます。善光寺との距離が近く、親しく感じられる会となっております。
 東郷先生曰く「論語のお話はスルメと同じです。古めかしく、始めは少し固いようですが、噛んでしばらくすると味が滲みでて、次が欲しくなるのです。ロンゴスルメの妙昧です」と。
 参加者は老若男女多岐に亘ります。論語の知恵を職場や家庭、生活で活かせるよう解説をして下さいます。共に学び習いましよう。

  子曰 學面時習之亦説乎。
  有朋自遠方来不亦楽乎。
  人不知而不慍不亦君子乎。  (學而第)

  子曰しいわく、まなびてときこれなら亦説またよろこばしからずや。
  とも遠方自えんぽうよきたり、亦楽またたのしからずや。
  人知ひとしらずしてうらみず、亦君子またくんしならずや。


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